1本の電話が物流を動かす——“現場力”で支える毎日

ある朝、一本の電話が鳴りました。
「すみません、急きょトラックが1台キャンセルになってしまって……今日の午後までに出荷しないとまずいんです」
私たちリライアンスでは、こうした“予定外”の事態は決して珍しくありません。むしろ、それこそが私たちが存在する意味そのものでもあります。荷主と運送会社の“間”に立ち、その調整を行う「物流のハブ」として、私たちの仕事は日々、リアルな現場に密着しています。
この日の案件も、一歩間違えれば納期遅延やクレームに発展しかねない状況でした。まず私たちは、過去に同エリア・同時刻帯で動ける可能性のある運送会社を即座にリストアップ。担当者が一本一本電話をかけ、空き車両の確認と積載条件のすり合わせを行います。
結果、たった30分後には別の運送会社がトラック1台を確保してくれました。
荷主にも連絡を入れ、「多少納品時間は遅れるが、当日中に確実に届けられる」と報告。状況を正しく伝えることで、荷主側も理解を示してくれました。
このように、現場では「マニュアル通りにいかないこと」がほとんどです。
荷主の意向、運送会社の都合、道路状況、天候、ドライバーの健康状態——すべてが日々動いています。だからこそ、私たちは常に「臨機応変」であること、そして「誰とでもすぐに調整できる信頼関係」を大切にしています。
私たちの仕事は、目立たないかもしれません。
しかし、この“誰かの困りごと”にいち早く気づき、静かに解決する力こそが、物流を止めない最大の武器だと思っています。
いま、日本全体でも「物流の2024年問題」や「人手不足」「積載率の低下」といった課題が山積みです。
そうした中で、現場を知る私たちにできることは何か。
それは、人と人、情報と現実をつなげる力をもっと磨いていくことだと考えています。
このブログでは、そうした“現場でしか見えないリアル”をこれからもお届けしていきます。
私たちがどんな場面で、どんな判断をしているのか。
ほんの少しでも物流の裏側に興味を持っていただけたら嬉しいです。
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